γGTPの単独上昇
「γ‑GTPが単独で上昇したときに考えるべき疾患・病態」を、検索結果に基づきつつ、臨床医として使いやすいように網羅的に列挙します。
検索結果では主に以下が挙げられています:
アルコールの影響
脂肪肝(非アルコール性を含む)
薬剤性肝障害
喫煙
胆管閉塞性疾患の初期
胆道系疾患(胆石・胆管炎など)
原発性胆汁性胆管炎(PBC)
✅ γ‑GTPが単独で上昇する可能性のある疾患・病態(網羅リスト)
A. 生活習慣・代謝関連
アルコール摂取(最も頻度が高い)
非アルコール性脂肪肝(NAFLD/MAFLD)
肥満・メタボリックシンドローム
高中性脂肪血症
糖尿病による肝負荷
B. 薬剤・サプリメント関連
抗てんかん薬(フェニトイン、バルプロ酸など)
抗うつ薬・抗精神病薬
抗生物質(マクロライドなど)
ステロイド
抗不整脈薬
漢方薬(防風通聖散など)
サプリメント(脂肪燃焼系、肝機能改善系)
C. 胆道系疾患(軽度の胆汁うっ滞)
※この領域は「γ‑GTP単独上昇 → その後 ALP・ビリルビンが上昇」という経過をとることが多い。
胆石症(初期)
胆嚢アキネジー(胆嚢運動不全)
胆嚢ポリープ
慢性胆嚢炎
胆管狭窄(軽度)
膵頭部の圧迫(膵炎・腫瘍の初期)
原発性胆汁性胆管炎(PBC)
原発性硬化性胆管炎(PSC)
D. 肝臓の軽度障害(AST/ALTが正常でも起こりうる)
アルコール性肝障害の初期
脂肪肝の初期
慢性肝炎のごく初期(HBV/HCV)
自己免疫性肝炎の初期
E. その他の臓器由来(γ‑GTPは肝臓以外にも存在)
腎疾患(腎臓にもγ‑GTPが存在)
膵疾患(慢性膵炎、膵腫瘍)
小腸疾患(軽度の粘膜障害)
F. 生活習慣・環境因子
喫煙
過度のストレス
過食・夜食習慣
カフェイン過剰摂取
脱水
✅ 臨床的に特に重要なポイント(検索結果より)
γ‑GTP単独上昇=肝細胞破壊ではなく“負荷のサイン”
急性疾患より慢性負荷で上がりやすい
胆道系の初期異常で最も敏感に反応する酵素
✅ まとめ:γ‑GTP単独上昇で考えるべきカテゴリー
アルコール
脂肪肝(NAFLD/MAFLD)
薬剤性
喫煙
胆道系の軽度うっ滞(胆嚢アキネジー含む)
膵疾患の初期
慢性肝炎の初期
腎・小腸由来の軽度上昇




