貧血・多血症 一覧
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)について
PAIgGという自己抗体が出現している方で血小板減少がある人のグル-プをITPと呼んでいます。自己免疫疾患の一つで自己攻撃対象は血小板を産生している巨核芽細胞です。攻撃の対象が血小板のばあいは自己免疫性血小板減少症といいます。エリテマトーデスに合併することがおおいもので別の疾患です。 難治例は少なからずありますが、多くのITPは最終的にビタミンCのみでコントロ-ルできる人が多いと思います。
2024年4月19日 | カテゴリー:貧血・多血症, 血小板減少症, 白血球異常 白血病・骨髄異形成症候群 |
TMA(thrombotic microangiopathy)について
TTP(thrombotic thrombocytepenic purpura)血栓性血小板減少性紫斑病とHUS(hemolytic uremic syndrome)溶血性尿毒素症候群のふたつあわせてTMAという
微小血管内で無数の血栓が生じる病態である。赤血球の溶血は膜異常ではなく破砕によるもので先に凝固系線溶系の破綻がありそれに伴って赤血球膜の柔軟性を落とすような物質が出ているような状態である。やはり自己免疫的な異常が絡むと考えるのが妥当と考える。
治療は血漿交換、ステロイドパルス、エンドキサン投与と緊急的に総力戦となる。
2024年4月18日 | カテゴリー:膠原病, 関節リウマチ リウマチ外来, 貧血・多血症, 血小板減少症 |
白血球増多症について
まずは日本人の場合、ざっくり概算でいえば5500/μLが中央であり平均値です。一標準偏差(SD)は+-1000ありますので(1970年代のデ-タ)約2/3の方が4500-6500/μLということになります。一時検診で病気の可能性が高いので二次検診を受けることを薦められるときは2.5SDくらいのことが多く、総数で3500未満と10000以上を異常の可能性ありとしている施設が多いようです。白血球増多を指摘された方の二次検査は感染によるものか、白血病もしくはその類縁疾患によるものか、膠原病によるものか、多臓器に腫瘍性の変化によるものかを血液検査で区別しています。多くの方が一時的な無自覚の細菌感染です。
2024年4月1日 | カテゴリー:がん検診, 新着情報, 動脈硬化症, 貧血・多血症, 白血球異常 白血病・骨髄異形成症候群 |