ビタミンCは肥満抑制効果があります
まだ研究段階ですがPPARαの発現を増やして脂肪代謝を促進する作用があります。エビデンスは落ちますが小腸に働いて求心神経的に食欲抑制効果もあります。
2024年4月
まだ研究段階ですがPPARαの発現を増やして脂肪代謝を促進する作用があります。エビデンスは落ちますが小腸に働いて求心神経的に食欲抑制効果もあります。
GLP-1は糖尿病に対する薬剤です。全身の細胞でGLP-1受容体のある細胞なら効果を発揮するので心不全や認知症にも期待されています。糖尿病患者さんの場合、よく血糖が下がる人たちは膵β細胞からのインスリン分泌が回復したというより血糖を上げるホルモンのグルカゴンが低下したという理由のほうが妥当と考えらます。また、中枢に作用して吐き気のようなメカニズムで食事量や食事回数が減って血糖が下がったと解釈するほうが妥当と考えます。
肥満に対してGLP-1を用いるのは、厚生労働省は慎むように勧告しています。効果も限定的です。食欲を抑えるだけなら適正な運動療法もうまくいきますし、安易にGLP1に頼るのはやはり未知の作用を心配してしまいます。GLP1レセプタ-はGPCRタイプで細胞膜を7回貫通するタイプです。そのタイプで有名なものはアドレナリンです。高濃度に刺激するとレセプタ-が細胞の中に引き込まれてしまうダウンレギュレ-ションが起き易いタイプです。制御を受けやすいタイプなので、病的にGLP1シグナルが落ちていない人に安易に用いるのは非科学的です。投与法を工夫すれば、使えるであろうと主張反論される医者がおられるなら2000~3000種類はあると言われているGPCRのすべての性質を理解されているなら少しは心情的に賛成してしまいそうな気分になりますがやはり科学としてはいかがなものかなと考えます。
左の図は糖代謝でB1が必要なステップを意味します。いわゆる細胞内での糖の代謝が悪くなることを意味します。
肥満は精神心理性、代謝性、ホルモン性、自己免疫性、腫瘍性、食品知識不足性、によって起こります。すべての原因が複雑に絡み合っていることも非常に多い状況です。
大学第三内科、県立総合医療センター、山口労災病院の医師がある程度前向きに対応してくれると考えています(全員知り合いの医師です)。小郡第一、山口済生会も十分に相談のうちにお願いすれば検討してくださるのではとも思います。実情、ここ40年にわたって山口県内で手を上げて積極的な診療体系がなされていませんでした。すこしずつでも第三内科に相談してゆくつもりです。
さて当院では、自己免疫疾患も見ている関係から自己免疫性の原因によりホルモン異常がある患者さんをある程度観てきたこともあり、挑戦的な対峙をおこなっています。除外診断上、MRIやCTを他院で受けてもらったり、ホルモン値の正確な把握のために時間指定的な採血が必要であることをあらかじめ理解していただきたいと考えます。また負荷試験という時間のかかる検査も必要であると理解してください。保険適用のない採血項目も多いので窓口での支払いが2万円を優に超すこともままあります。つまり保険の利かない検査があまりに多く、診断まで3か月~10か月はかかるので患者さんの数もすくないのも手伝って何十年もまともな診療体系が組めなかったのです。
本格的に、お考えの方は神戸大学関連とか奈良県立大学関連をお勧めします。
県内的には、積極的に診療していますので受けています。今までに一番多かったのが、自己免疫性ホルモン性で、2番目は精神心理性でした。
2024年4月29日 | カテゴリー:各種治療学, 新着情報, 生活習慣病, 内分泌疾患・ホルモン異常, その他 |
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、卵巣で通常より多くの男性ホルモンが分泌されることによって卵胞(卵子を育てる袋)の成熟に時間がかかり、排卵しにくくなる病気です1。
多嚢胞性卵巣症候群における太るメカニズムは
エストロゲンの減少:
レプチンとグレリンのバランスの乱れ:
男性ホルモンの増加:
治療では、症状や妊娠の希望に応じて生活指導や薬物治療が行われます。
月経周期が不規則になった場合は、婦人科の病院を受診することをお勧めします1。
多嚢胞性卵巣症候群は複雑な疾患であり、適切な管理が求められます。
女性ホルモンはの乱れで太る、どのように乱れたら太るのでしょうか?
女性ホルモンというのは、基本的にエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つの事を指します。
エストロゲンが減ると太る
エストロゲンは別名「卵胞ホルモン」といって卵巣や子宮の発達を促すホルモンです。他にもバストを膨らませる、ヒップに丸みを出す、などで女性らしい体を作るホルモンとも言われています。
エストロゲンはさらに脂肪代謝を上げて内臓脂肪を減少させる働きがあります。また満腹中枢を刺激して食欲を抑える「レプチン」という満腹ホルモンの分泌を調整する働きがあります。レプチンは、割と最近話題になってきたホルモンで、脳の視床下部に作用して満腹だよ、というサインを送ることで食べすぎを防止してくれます。このためレプチンは、別名「痩せるホルモン」とも言われています。
エストロゲンが減ると、「痩せるホルモン」のレプチンが減ってしまいます。そして真逆の「空腹ホルモン」とも言われるグレリン
が増加することで、食欲がアップし、結果、太ってしまいます。またエストロゲンが減ると内臓脂肪を蓄積する「アセトアルデヒド脱水素酵素1(Aldh1a1)」が活性化することで、内臓脂肪が増えやすくなる、とも言われています。
では、エストロゲンが分泌されまくっていれば痩せるのか?そうでもない、と言われています。エストロゲンが出過ぎても太るエストロゲンには細胞を増殖させる働きがあります。
このためエストロゲンが増えすぎると癌などが起きやすくなる、と言われています。
そして、多すぎるエストロゲンは脂肪細胞も増やしてしまいます。その増える脂肪細胞ですが、この脂肪細胞にはエストロゲンを
プロゲステロンの不足を引き起こします。プロゲステロンが少なくエストロゲンが多すぎると月経周期が乱れたり乳癌・子宮内膜癌のリスクが高まったり、難産・流産のリスクも高まる、と言われています。
プロゲステロンが出過ぎても、太るプロゲステロンは、卵巣の黄体から分泌されるので別名「黄体ホルモン」とも呼ばれます。
プロゲステロンは「ステロイドホルモン」の1種類でもあります。排卵日移行で基礎体温が上がったり(高温期)、
妊娠が成立した際に基礎体温が高いまま維持されるのはプロゲステロンの作用によります。プロゲステロンが脳の体温中枢に作用し、体温を上昇させていると言われています。他にもエストロゲンと共に
色々な作用を持っています。では、これも多ければ良いのか?といえばそうではありません。プロゲステロンには
妊娠に備えて水分や脂肪を溜め込もうとする働きがありますこのため、プロゲステロンの分泌が増えると「むくみ」や体重増加が起こります。また大腸の蠕動運動も低下し便秘となります。
。
2024年4月29日 | カテゴリー:糖尿病, 生活習慣病, 内分泌疾患・ホルモン異常 |
クッシング症候群は、コルチゾールが過剰に分泌されることで起こる病気です。
症状としては、体重が増加したり、顔が丸くなったりするほか、血糖値や血圧の上昇などの症状もあります。
コルチゾール値が正常ではないにも関わらず身体的特徴があらわれないこともあります。
そういった場合は「サブクリニカルクッシング症候群」と診断されます。
中心性肥満とは、手足は痩せているのに、顔や体幹(胴体部分)が太っている状態のことです。
この中心性肥満は、クッシング症候群の特徴的な症状の一つです。
「手足はやせるのにお腹周りに脂肪がつく」あるいは「食事量は変わらないのに体重が増えてきた」という場合は、クッシング症候群を疑います。
満月様顔貌
満月様顔貌とは、顔が満月のように丸みを帯びる状態のことで「ムーンフェイス」とも呼ばれています。
満月様顔貌はクッシング症候群の特徴の一つですが、副腎皮質ステロイドの副作用も考えられます。
野牛肩
野牛肩とは、文字通り、水牛の体のように、首から肩にかけての背中の上部に、特徴的な脂肪がつく症状のことです。
野牛肩は「水牛様肩」「バッファローハンプ」ともいわれ、症状が進むと、脂肪が大きなこぶ状になってしまうこともあります。
満月様顔貌と同様に、副腎皮質ステロイドの長期服用によっても発症します。
皮膚菲薄化
皮膚菲薄化とは、皮膚が薄くなる症状です。
皮膚が薄くなることで、乾燥しやすくなり、ちょっとした刺激でも肌がヒリヒリしたり、炎症を起こしたりすることがあります。
クッシング症候群の特徴の症状の一つですが、加齢によるものや女性ホルモンの低下なども、皮膚菲薄化の原因の一つと考えられます。
腹部赤色皮膚線
腹部赤色皮膚線状とは、一般的に「肉割れ」と言われる皮膚の亀裂のことで、女性が妊娠の際に出来るものは「妊娠線」と呼ばれます。急激に筋肉や脂肪がつくと、表皮は伸びることができても、その下の真皮や皮下組織の一部が伸びにくいために亀裂が生じます。これによって生じるのが、皮膚に線状の筋が入る腹部赤色皮膚線状です。
近位筋の筋力低下
近位筋とは、肩から二の腕にかけた上腕筋や腰回りから太ももにかけた大腿などの体幹に近い筋肉のことで、疾患により、筋力が低下することがあります。
疾患による筋力低下の原因は、筋肉自体に障害が出る筋原性と神経細胞などが変形することで起こる神経原性に分けられますが、近位筋の筋力低下は、筋原性に多いと考えられています。
近位筋の筋力低下は、クッシング症候群の症状の一つですが、筋ジストロフィーや多発性筋炎、神経性筋萎縮症、髄膜炎、ギラン・バレー症候群などの疾患の場合にも症状があらわれます。
クッシング症候群は「副腎性クッシング症候群」「ACTH性クッシング症候」「薬性クッシング症候群」に分けられます。
「副腎性クッシング症候群」は、副腎の腫瘍などが原因とされており、一方「ACTH性クッシング症候」は、下垂体腫瘍などにより、ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)を過剰に分泌することにより発症します。
クッシング症候群の主な原因は、副腎腫瘍であると考えられています。
副腎性クッシング症候群とは、こうした副腎腫瘍などにより、コルチゾールの作用が過剰となり、発症するものを指します。
薬剤性クッシング症候群は、コルチゾールと同様の作用をもつ薬剤を使用することで発症するものです。
コルチゾール合成阻害剤
メチラポン (Metopiron):
トリスタン (Trilostane):
不可逆的な作用によりかえってアジソン病になることがあるので慎重投与です
2024年4月29日 | カテゴリー:骨粗鬆症, 膠原病, 内分泌疾患・ホルモン異常, その他 |
Janus kinase 2 (JAK2) is a tyrosine kinase receptor that belongs to the JAK family kinases is linked to oral cancer. We describe the molecular binding analysis of JAK2 with 23 compounds from tomotoes. Docking data shows five compounds (rutin, qucertin, narigenin, chlrogenia acid & kaempferol) with optimal binding features with JAK2 for further consideration.
2024年4月29日 | カテゴリー:がん検診, 創薬/AUTODOCK, 各種治療学, AUTODOCK VINA CLUS PRO |
大腸から肝や肺とその間まで癌が浸潤している状態です。
術前化学療法を施行して、大腸癌・肝転移・肺転移を縮小してから手術が可能になる場合もあります。
免疫療法では、肝臓や肺に転移している場合、抗癌剤治療に併用して癌免疫が獲得されていないと判断し、DCワクチンを接種します
大腸がんのステージIVの5年相対生存率は18.7%。 結腸がんの場合、16.5%とされています。
ステージIVの進行がんの場合、余命宣告されるケースも少なくありません。
M0 遠隔転移を認めない
M1 遠隔転移を認める
M1a 1臓器に遠隔転移を認める(腹膜転移は除く)
M1b 2臓器以上に遠隔転移を認める(腹膜転移は除く)
M1c 腹膜転移を認める
M1c1 腹膜転移のみを認める
M1c2 腹膜転移およびその他の遠隔転移を認める
NX リンパ節転移の程度が不明である
N0 リンパ節転移を認めない
N1 腸管傍リンパ節と中間リンパ節の転移総数が 3個以下
N1a 転移個数が1個
N1b 転移個数が2から3個
N2 腸管傍リンパ節と中間リンパ節の転移総数が 4 個以上
N2a 転移個数が4から6個
N2b 転移個数が7個以上
N3 主リンパ節に転移を認める。下部直腸癌では主リンパ節および/または側方リンパ節に転移を認める
STAGE4はNX~N3に関係なく 4AはM1A 4BはM1B 4CはM1Cとする
結腸癌の5年生存率20% 直腸がんは15%
殺細胞抗癌剤
フッ化ピリミジン>5FU(フルオロウラシル)/UFT(テガフ-ル)/S1(TS-1)CAPE(カペシタビン)
イリノテカン>CPT11(トポテシン)
オキサリプラチン>OX(エルブラッド)
トルフルリジン>FTD(ロンサ-フ)
分子標的薬
マルチキナ-ゼ阻害/VEGF阻害/EGFR阻害/PD1阻害/CTLA4阻害/BRAF阻害/MEK阻害/TRK阻害
JSCCR | 大腸癌研究会 を参照