アラインメントとは
アラインメントとは
アラインメント(alignment)とは、生物情報学や文字列処理の分野で、2つ以上の配列(DNA、RNA、タンパク質など)を比較し、対応する位置を整列させることを指します。目的は、配列間の類似性や進化的関係を明らかにすることです。
アラインメントの種類
種類 | 説明 |
---|---|
グローバルアラインメント | 配列全体を対象に整列。例:Needleman-Wunsch法。長さが似ている配列に適する。 |
ローカルアラインメント | 部分的に最も類似する領域だけを整列。例:Smith-Waterman法。異なる長さの配列に有効。 |
多重アラインメント | 3つ以上の配列を同時に整列。例:ClustalW、MAFFTなど。進化解析や系統樹構築に使われる。 |
アラインメントの目的
相同性の検出:進化的に共通の祖先を持つ配列を見つける
機能予測:類似配列から未知の配列の機能を推定
変異解析:SNPやインデルなどの違いを検出
系統解析:生物の進化的関係を明らかにする
アラインメントの構成要素
マッチ:同じ文字が対応する位置にある(例:A vs A)
ミスマッチ:異なる文字が対応(例:A vs G)
ギャップ:片方にしか文字がない(例:A vs -)
例:
コード
配列1: A T T G C
配列2: A T - G C
このように、ギャップを挿入することで最も整合性の高い並びを作ります。
使用されるアルゴリズム
Needleman-Wunsch:グローバルアラインメント
Smith-Waterman:ローカルアラインメント
BLAST:高速なローカルアラインメント検索
ClustalW / MAFFT:多重アラインメント
配列アラインメントは、ゲノム解析、タンパク質構造予測、創薬など、生命科学のあらゆる分野で基盤となる技術です。
2025年9月14日 | カテゴリー:AUTODOCK VINA,CLUS PRO/BIOINFORMATICS |