GLP-1の単球への作用
:GLP-1は単球(monocyte)に直接作用し、炎症性サイトカイン産生を抑制し、抗炎症的な性質を示すことが報告されています。つまり、GLP-1は免疫細胞に対しても「抗炎症シグナル」として働きます。
GLP-1と単球(Monocyte)の関係
GLP-1受容体の発現 単球やマクロファージにもGLP-1受容体が存在することが確認されています。
抗炎症作用 GLP-1は単球の活性化を抑え、TNF-αやIL-1βなどの炎症性サイトカインの産生を減少させます。
シグナル経路
GLP-1受容体を介して cAMP/PKA経路 が活性化
NF-κBの活性化が抑制され、炎症性遺伝子の発現が低下
マクロファージ分化への影響 GLP-1は単球からマクロファージへの分化過程でも、炎症性M1型よりも抗炎症性M2型への偏りを促進する傾向があります。
生理的意義
動脈硬化抑制:単球・マクロファージの炎症性活性が抑えられることで、血管内皮へのダメージやプラーク形成が軽減。
糖尿病合併症予防:慢性炎症を抑えることで、インスリン抵抗性や血管合併症の進展を防ぐ。
心血管保護:GLP-1受容体作動薬が心血管イベントを減らす背景には、この免疫調整作用も関与していると考えられています。
✅ まとめ
GLP-1は単球に作用して 炎症性サイトカイン産生を抑制。
NF-κB経路を抑えることで 抗炎症的な免疫応答を誘導。
単球からマクロファージへの分化でも M2型(抗炎症型)を促進。
これらの作用は、糖尿病や動脈硬化における 心血管保護効果の一因と考えられています。
2025年11月27日 | カテゴリー:サイトカイン/ケモカイン/ホルモン |




