内分泌、ホルモン異常(アジソン病 指定難病83)
内分泌を標榜して最も多く見るのが、甲状腺異常ですが、つぎに多く見るのがアジソン病(指定難病83)です。症状としては単なる倦怠感である事が多いです。副腎皮質ホルモンであるコルチゾールの分泌がうまくいかないために、倦怠感を感じます。食事を摂ると症状が軽減されるため、単なる低血糖症状と判断される状態です。コルチゾールはアドレナリンの感受性を高める作用があります。コルチゾールが分泌される反応の適時性が低下するだけで倦怠感を感じます。医師でも血液デ-タを読むことが難しいので、うつ病や不安神経症とだけ診断を受けている方が多く存在します。また、背景に免疫異常が存在して脳下垂体からのホルモンであるACTH分泌が低下してコルチゾール分泌の適時性が低下している状態があります。自己免疫性の脳下垂体炎のひとつです。この状態も結構な数をみます。つい最近になって奈良県立医科大のグル-プから報告がありました。
2024年3月19日 | カテゴリー:新着情報, 甲状腺, 内分泌疾患・ホルモン異常 |