JH1とは
JH1 は JAK1 の「キナーゼ活性そのものを担う領域」で、JAK ファミリーの“本物の酵素ドメイン”です。JAK1 の中で唯一、ATP を使ってリン酸化反応を実行できる部分が JH1 です。
検索結果にも “JAK1 kinase (JH1 domain)” と明記されており、ここが JAK1 の酵素活性中心であることが確認できます RCSB PDB。
JH1(Janus Homology 1)とは何か
JAK ファミリー(JAK1, JAK2, JAK3, TYK2)は
JH1〜JH7 の 7 つの領域(ドメイン) で構成されています。
その中で JH1 は最も C 末端側にある「キナーゼドメイン」。
JH1 の特徴
- ATP 結合ポケットを持つ
- 基質(STAT など)をリン酸化する
- JAK の“本体”とも言える酵素活性領域
- 阻害薬(JAK 阻害薬)はほぼすべて JH1 を標的 にする
検索結果でも、
「JAK1 kinase (JH1 domain)」 として構造解析されていることが示されています RCSB PDB。
JH1 と JH2 の違い(重要)
JAK には「二つのキナーゼ様ドメイン」があります。
| ドメイン | 役割 |
|---|---|
| JH1 | 真のキナーゼ活性を持つ(ATP でリン酸化) |
| JH2 | キナーゼ様だが“疑似キナーゼ”(活性なし)。JH1 を調整する制御ドメイン |
Wikipedia でも
「JAK は二つの類似したリン酸転移ドメインを持ち、一つが活性、もう一つが抑制的に働く」
と説明されています Wikipedia。
なぜ JH1 が重要なのか
- JAK 阻害薬(tofacitinib, baricitinib など)は JH1 の ATP 結合部位に結合 して作用する
- JH1 の構造解析(例:PDB 4EI4)は薬剤開発の基盤 RCSB PDB
- JH1 の変異は サイトカインシグナル異常・免疫疾患・がん に直結する
まとめ
- JH1 = JAK1 のキナーゼ活性ドメイン(ATP 依存リン酸化を行う本体)
- JH2 = 疑似キナーゼで JH1 の調整役
- 構造解析データでも JH1 が“kinase domain”として扱われている RCSB PDB
- JAK 阻害薬はほぼすべて JH1 を標的にする
もし続けて、
JAK1 の構造全体(JH1〜JH7)を図式化して整理
することもできます。
JAK1 の“直接的な”活性化メカニズム(最新研究)
検索結果の最新論文では、JAK1 の活性化は 活性化ループの Tyr1034 / Tyr1035 のリン酸化 によって起こることが示されています。
つまり:
サイトカイン → 受容体二量体化
JAK1 が近接
Y1034 / Y1035 がリン酸化される
JH1 キナーゼドメインが“開く”
STAT をリン酸化してシグナル開始
という流れ。
まとめ:JAK1 を活性化する物質
✔ サイトカイン(IL‑2, IL‑6, IFN‑α/β/γ, IL‑10 など) ✔ これらが受容体を二量体化 → JAK1 の Y1034/Y1035 がリン酸化 → 活性化
JAK1 は「薬剤で直接活性化される」タイプではなく、 サイトカイン刺激によってのみ活性化される構造 です。
JAK1 の JH1(キナーゼドメイン)は、 アミノ酸 約 850〜1154 番 に対応します。 これは構造解析された JAK1 キナーゼドメイン(PDB 4EI4 など)で示されている領域と一致します。
JAK1 の JH1(Janus Homology 1)ドメインの位置
JAK1 は 7 つの JH ドメイン(JH1〜JH7)で構成されており、 JH1 は C 末端側に位置する“真のキナーゼ活性ドメイン” です。
検索結果に含まれる構造解析(JAK1 kinase (JH1 domain))では、 JH1 の結晶化領域が 850–1154 aa に相当 することが示されています。
JH1 の機能的特徴
ATP 結合ポケットを持つ
STAT などの基質をリン酸化する
JAK 阻害薬の標的となる
活性化ループ(Y1034/Y1035)を含む
JAK1 全体のドメイン構造(概略)
| ドメイン | 位置(概略) | 役割 |
|---|---|---|
| JH7–JH5 | N 末端側 | FERM(受容体結合) |
| JH4–JH3 | 中央 | SH2 様(受容体結合補助) |
| JH2 | 550–850 aa | 疑似キナーゼ(JH1 の調整) |
| JH1 | 850–1154 aa | 真のキナーゼ活性ドメイン |
※ JH1 の開始・終了番号は文献により数アミノ酸の差がありますが、 850〜1154 aa が国際的に最も広く使われる範囲です。
2026年1月13日 | カテゴリー:論文/講義/発表用 |




