ニンテダニブやピルフェニドンのターゲット分子
ニンテダニブとピルフェニドンは、特発性肺線維症(IPF)の治療薬として使用される抗線維化薬です。それぞれ異なるターゲット分子を持ち、線維化の進行を抑制する働きをします。
ニンテダニブ(オフェブ®)
ターゲット分子:
血管内皮増殖因子受容体(VEGFR) 1~3型
線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR) 1~3型
血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)
作用機序:これらの受容体を阻害することで、線維芽細胞の増殖を抑え、肺の線維化を防ぐ。
ピルフェニドン(ピレスパ®)
ターゲット分子:
TGF-β(トランスフォーミング増殖因子β)
TNF-α(腫瘍壊死因子α)
インターロイキン-1(IL-1)、インターロイキン-6(IL-6)
作用機序:炎症性サイトカインを抑制し、線維化の進行を遅らせる。
これらの薬は、IPFの進行を抑えることが目的であり、肺活量の低下を防ぐ効果が期待されています。
2025年5月14日 | カテゴリー:AUTODOCK VINA,CLUS PRO/BIOINFORMATICS, 各種治療学 |