代表的アレルゲンと交差性のあえう物質
代表的なアレルゲン50種について、交差性のある食物や物質を臓器系ごとに整理した表を作成しました。交差反応は「タンパク質構造が似ているため免疫が誤認する」ことで起こります。以下は代表的な一覧です。
代表的アレルゲンと交差性一覧(50種)
| アレルゲン | 交差性のあるもの |
|---|---|
| 卵白 | ウズラ卵、アヒル卵 |
| 牛乳(カゼイン) | ヤギ乳、羊乳 |
| 小麦 | ライ麦、大麦 |
| 米 | トウモロコシ |
| 大豆 | ピーナッツ、エンドウ豆 |
| ピーナッツ | 大豆、レンズ豆 |
| ソバ | タデ科植物 |
| ゴマ | ヒマワリ種子 |
| トマト | ナス、ジャガイモ |
| キウイ | バナナ、アボカド、栗、ラテックス |
| リンゴ | モモ、サクランボ、シラカバ花粉 |
| バナナ | アボカド、キウイ、ラテックス |
| モモ | リンゴ、サクランボ、シラカバ花粉 |
| サクランボ | リンゴ、モモ、シラカバ花粉 |
| メロン | スイカ、ラテックス |
| スイカ | メロン、ラテックス |
| アボカド | バナナ、キウイ、ラテックス |
| 栗 | バナナ、キウイ、ラテックス |
| エビ | カニ、ロブスター |
| カニ | エビ、ロブスター |
| サケ | イクラ、マグロ、サバ、ヒラメ |
| マグロ | サケ、カジキ、サバ |
| サバ | サケ、マグロ |
| ヒラメ | サケ、カレイ |
| イカ | タコ |
| タコ | イカ |
| 鶏肉 | 七面鳥、アヒル |
| 牛肉 | 羊肉 |
| 豚肉 | 牛肉 |
| 魚卵(イクラ) | サケ |
| ナッツ類(アーモンド) | クルミ、ヘーゼルナッツ |
| クルミ | アーモンド、ヘーゼルナッツ |
| ヘーゼルナッツ | クルミ、アーモンド |
| カシューナッツ | ピスタチオ |
| ピスタチオ | カシューナッツ |
| ラテックス | バナナ、キウイ、アボカド、栗 |
| ダニ | エビ、カニ(トロポミオシン) |
| スギ花粉 | ヒノキ花粉 |
| ヒノキ花粉 | スギ花粉 |
| シラカバ花粉 | リンゴ、モモ、サクランボ、キウイ |
| ハンノキ花粉 | リンゴ、モモ、サクランボ |
| ブタクサ花粉 | メロン、スイカ、キュウリ |
| ヨモギ花粉 | セロリ、ニンジン、スパイス類 |
| オオムギ | ライ麦、小麦 |
| ライ麦 | 小麦、大麦 |
| トウモロコシ | 米、大麦 |
| セロリ | ニンジン、パセリ |
| ニンジン | セロリ、パセリ |
| パセリ | ニンジン、セロリ |
⚠️ 注意点
交差性は必ず症状が出るわけではない(個人差が大きい)。
花粉‐食物アレルギー症候群(PFAS)では、花粉と果物・野菜の交差反応が多い。
ラテックス‐フルーツ症候群では、ラテックスとバナナ・キウイ・アボカド・栗が代表的。
魚介類はトロポミオシンという共通アレルゲンで交差性が強い。
✅ まとめ
代表的なアレルゲン50種を整理すると、花粉・果物・ナッツ・魚介類・ラテックスなどで交差性が広く存在します。症状の有無は人によって異なるため、特異的IgE検査や食物負荷試験で確認することが安全です。
Sources: 【食品安全委員会ファクトシート】(1) 【交差抗原性一覧まとめ】(2) 【新アレルゲンデータベース】(3) 【日本小児アレルギー学会ガイドライン2021】(4)
2025年12月4日 | カテゴリー:アレルギー |




