HIVの時間的サイクル
HIV が 細胞に感染してから新しいウイルスを産生するまでの時間は、現在のウイルス学のデータから およそ 1 日弱(約 24 時間以内) と考えられています。
これは複数のステップの合計時間から推定できます。
⏱ HIV が細胞に入ってからウイルス複製が始まるまでの実際のタイムライン
以下は、実験データに基づく各ステップの所要時間です。
1. 侵入(結合・融合)
- ほぼ即時(数分〜数十分)
2. 逆転写(RNA → DNA)
- 約 8〜12 時間 ViralZone
3. 核内移行・DNA の検出
- 感染後 約 4 時間で核内に DNA が検出され始める ViralZone
4. 組み込み(インテグレーション)
- 逆転写完了後に続いて起こり、数時間以内
5. ウイルス遺伝子の転写・翻訳(複製開始)
- 組み込み後すぐに開始(数時間)
6. 組み立て(assembly)
- 約 10 分 ViralZone
7. 出芽(budding)
- 約 15 分 ViralZone
📌 結論:感染からウイルス産生までの総時間
上記を総合すると:
**HIV が細胞に感染してから新しいウイルスを産生するまでの時間は
およそ 12〜24 時間程度。**
特に逆転写(8〜12 時間)が最も時間のかかるステップです。
補足:ウイルス産生細胞の寿命
- ウイルスを産生する CD4 T 細胞の寿命は 約 2 日 と報告されています ViralZone
→ つまり感染後すぐに複製を開始し、短期間で破壊される。
必要であれば、
- 各ステップを阻害する抗HIV薬(逆転写阻害薬、インテグラーゼ阻害薬など)の作用点
- 急性期のウイルス量上昇のタイミング
- 感染後どれくらいで検査が陽性になるか(ウインドウ期)
なども詳しく説明できます。
2026年2月6日 | カテゴリー:論文/講義/発表用 |




