生活習慣病
食餌療法もよく血圧、脂質、糖代謝いずれもいいです。このままの生活で問題ありません
朝の血圧が高い人は血管の攣縮が起きやすく、脳梗塞や心筋梗塞の危険度が増します
高血圧はざっくり3種あって、遺伝的レニン高性、塩分感受性、その他の疾患付随性があります
塩分が多いようです 尿浸透圧が異常に高いので明白です 尿蛋白の原因は高塩分ですが、尿蛋白自体が腎臓に炎症を起こしますので確実な塩分制限が必要です
一日塩分10gで腎心はOKですが、脳には沈着してしまいます 長期だと塩分感受性の認知症となります
血糖値はいい状態ですが、糖負荷が強いと細胞内に酸化ストレスが起き、細胞内の酵素反応が障害されます。これにより慢性腎臓病、心不全、認知症、脂肪肝、などが引き起こされます
中性脂肪や脂肪酸を食事でとりすぎると細胞内のTCAサイクル酵素群の反応性が変化してコレステロールが増加します 血中のコレステロールの中で食事性のものは通常30mg/dlですので、炒めもの、ドレッシング、肉料理の脂質の過剰摂取と考えられます
血中中性脂肪が高いので、アルコールもしくは小麦のグルテン摂取により食べた炭水化物が脂肪化します
中性脂肪の主成分は飽和脂肪酸です。つまり脂肪酸が多く産生される状態で高値となります。
クレアチニンは尿毒素の代表物質です。腎臓はろ過装置なので腎血流の多い少ないを見る指標となります。CREが高いので塩分が多いか、血糖が高いか蛋白の取りすぎかを表します
BUNは尿素窒素を指します アミノ酸に含まれる窒素は多少は体内で使われますが、余りは尿中に溶解されてBUNの形で排出されます。ですから基準値をこえる場合はタンパク質の過剰摂取です。腎臓が弱い人の場合、高たんぱくはさらなる腎機能の低下を来します。蛋白制限食の目安になります。
UA尿酸の基準値は 4.5~5.5です 尿酸の由来は3割がプリン体で、7割が炭水化物です
MCHCが高く細胞内脱水です 隠れ脱水といってもいいと考えます あと+500CCは水分摂取しましょう
MCVが高くアルコールが多いか、蛋白ビタミンン不足を指します
間食や冗長食は一週間に1回あたりA1Cを0.3上昇させます ご自身のA1cから6.5を引いて0.3で割れば、だいたいの不適当食事摂取の回数が計算できます。
動脈硬化を起こす細胞の数が多く、増悪中を指す値です、症状はないので無視しないように理解してください
脱水は細胞内の酵素反応を劣化させ老化を進めます 気が付かないので注意して水分摂取しましょう 適正量は体重当たり40CCと言われています
植物性の蛋白と動物性の蛋白とは
動物性蛋白はアミノ酸バランスと吸収率に優れ、植物性蛋白は食物繊維や抗酸化成分が豊富でヘルシーです。目的に応じて使い分けるのが理想的です。
動物性蛋白の特徴 完全たんぱく質:必須アミノ酸をバランスよく含む 吸収率が高い:筋肉合成や回復に効率的 栄養素が豊富:鉄、ビタミンB12、DHAなどを含む
脂質が多い場合も:飽和脂肪酸やコレステロールが多く、過剰摂取は生活習慣病のリスク 植物性蛋白の特徴 一部アミノ酸が不足しがち:大豆などは比較的バランスが良い 消化に時間がかかる:食物繊維が多く含まれる ヘルシーな印象:抗酸化成分や食物繊維が豊富 栄養素が不足しやすい:鉄やビタミンB12は少ないため、他の食品で補う必要あり
目的 | おすすめたんぱく質 | 理由 |
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筋トレ・筋力アップ | 動物性 | ロイシンなど筋肉合成に必要なアミノ酸が豊富 |
ダイエット | 植物性中心+脂質の少ない動物性 | 植物性は満腹感が得られやすく、動物性は代謝維持に有効 |
長寿・健康維持 | 植物性中心+適量の動物性 | 植物性は腸内環境改善や炎症抑制に寄与 |
現在のA1Cの考え方は、総死亡率で考えるので7.0~7.5%がいいとされています。
かつては低ければ低いほどいいという考えが主流でしたが、イベントの発症率や筋力の問題やフレイルの問題を加味されて考えるようになったのです
血圧は随時の血圧のエビデンスベースでの意味合いと早朝第一血圧の意義とは全く違います 一概に言っている医者がいますが間違えです TVは鵜吞みにしないように
酸化ストレスとは細胞内に電子が過剰な状態のことを指します 低酸素か糖負荷、脂質負荷の状態です
今回血圧が高いのは腎障害のせいです 障害の様式は短期なのか長期なのかは不明ですが レニンというホルモンがその影響で分泌している状態です
運動は動脈硬化などの合併症阻止に直接効果があります。血糖を有効に下げたり体重は減らしませんが改善の基礎をつくるイメージです
いわゆるメタボリック症候群は内臓脂肪が炎症性のサイトカインのTGFを産生し肝臓や動脈に悪影響を起こすものです 腹囲の大きさで簡易的に診断していますが本態は炎症です
2025年10月6日 | カテゴリー:診療記録例 |