IL17
インターロイキン-17(IL-17)受容体ファミリーは、生体内においてIL-17RAからIL-17REまでの5種類(5メンバー)のタンパク質に分類されます。
これらはすべてI型膜貫通型タンパク質であり、多くの場合、共通の基本受容体であるIL-17RAに、それぞれ異なるサブユニットが1つずつ結合してヘテロ二量体(またはヘテロ多量体)を形成し、機能的な受容体として働きます。
IL-17受容体ファミリーの5分類と特徴
| 受容体分子 | 主な対応リガンド | 主な機能・関与する免疫応答 |
| IL-17RA | IL-17A, IL-17F, IL-17A/F, IL-25 (IL-17E) | 共通のキーサブユニット。大半のIL-17受容体複合体に必須として含まれます。 |
| IL-17RB | IL-25 (IL-17E) | Th2型免疫応答(アレルギー反応、寄生虫感染の防御など)を誘導します。 |
| IL-17RC | IL-17A, IL-17F, IL-17A/F | 自己免疫疾患や一般的な炎症(乾癬、関節リウマチなど)の中心となる、IL-17A/Fシグナルの受容体を構成します。 |
| IL-17RD | (IL-17Aなどとの関連が示唆) | シグナルの調節(モジュレーター)としての役割が研究されており、他の受容体複合体に干渉してシグナルを強弱させます。 |
| IL-17RE | IL-17C | 粘膜免疫(腸管など)や上皮細胞の防御応答において、IL-17Cと結合して働きます。 |
リガンドと受容体の対応関係(主な組み合わせ)
IL-17ファミリーのリガンド(サイトカイン)と受容体のペアは以下のように対応しています。
- IL-17A / IL-17F / IL-17A/F
- 受容体複合体: IL-17RA + IL-17RC
- (最もよく知られる、典型的な炎症・自己免疫にかかわる組み合わせです)
- IL-25 (別名: IL-17E)
- 受容体複合体: IL-17RA + IL-17RB
- (他のIL-17と異なり、アレルギーやTh2免疫を促す異色の存在です)
- IL-17C
- 受容体複合体: IL-17RA + IL-17RE
- (上皮細胞などで産生され、皮膚や腸管のバクテリア感染防御等に働きます)
このように、受容体の分類は「どのリガンドを受け取るか」によって明確にグループ分けされています。特定の疾患のターゲット(抗体医薬などの標的)を考える上では、どの受容体ペアをブロックするか(例: IL-17RAを狙うか、リガンド自体を狙うか)が非常に重要なポイントになります。
特定の受容体サブユニットの細胞内ドメイン(シグナル伝達の仕組み)や、創薬における標的としての違いについて、さらに詳しく掘り下げましょうか?
2026年10月24日 | カテゴリー:サイトカイン/ケモカイン/ホルモン |




