EMアルゴリズムを自作する方法
EMアルゴリズムを自作する方法とは?
EM(Expectation-Maximization)アルゴリズムを自作する場合、基本的には以下の手順に従って実装します。このアルゴリズムは、欠損データが存在するデータセットの分析などに利用され、確率的なモデルを反復的に最適化します。
基本的な実装ステップ:
初期値の設定:
隠れ変数(例えば欠損値)やパラメータの初期値を設定します。
初期値はランダムでも推定値でも良いですが、モデルの収束に影響を与える可能性があります。
Eステップ(Expectation):
現在のパラメータを用いて、隠れ変数(欠損値や未観測データなど)の期待値を計算します。
具体的には、条件付き分布を推定するプロセスです。
Mステップ(Maximization):
Eステップで得られた期待値を元に、パラメータを最尤推定します。
これにより、モデルの適合度を向上させるようにパラメータを更新します。
収束条件の確認:
パラメータの変化量や、モデルの対数尤度(log-likelihood)が十分に小さい場合に収束と見なします。
条件が満たされない場合、再びEステップへ戻り繰り返します。
実装例(Rの擬似コード):
R
# 初期化
parameters <- initialize_parameters()
log_likelihood_old <- -Inf
repeat {
# Eステップ: 隠れ変数の期待値計算
expectations <- calculate_expectations(data, parameters)
# Mステップ: パラメータ更新
parameters <- maximize_parameters(data, expectations)
# 対数尤度を計算し収束条件を確認
log_likelihood_new <- calculate_log_likelihood(data, parameters)
if (abs(log_likelihood_new - log_likelihood_old) < convergence_threshold) {
break
}
log_likelihood_old <- log_likelihood_new
}
このような形で、EMアルゴリズムは柔軟に構築可能です!データに応じて具体的なモデル(例えば混合ガウス分布など)を設計するとさらに効果的です。挑戦してみてくださいね!✨
2025年5月25日 | カテゴリー:自然科学的基礎知識//物理学、統計学、有機化学、数学、英語 |